ハイラル王国巫女姫ゼルダによるブレワイアテンダント6・ゼルダの道しるべ

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インパと面会し色々な情報を得たリンクは、神獣解放より先にハテノ村に行くことに決めました。

そのシーカーストーンは完全ではないと言われたら、やはり完璧な状態にしてから行きたいですからね。

道中、100年前の大厄災で激しい攻防戦が繰り広げられたハテノ砦を通ると、そこはガーディアンの残骸だらけでした。

たまに動くものもいて、ガーディアンを完璧に倒し慣れないリンクは「無理無理無理無理無理無理無理無理!」と逃げ倒します。

かつてはマスターソード片手に無双したものですが、あの時と同じに考えてはいけませんよね。下手に挑むよりは逃げてくれた方が私も安心です。

そして、かつて自分がここで重傷を負った事実を思い出すことはないようで…いえ、いいのです…。

あんなひどい経験は忘れて、いつまでも明るく笑っていてほしいですからね。

 

そして、いつもの如く無限の散歩の果てにハテノ村に到着したリンクは「ハイリア人に悪い奴はあんまりいねえ」と雑な歓迎を受け、喋る悪魔像(命と力を司る神)のところに連れて行かれ、「ハテノ古代研究所に女の子がいたの!」と言われて「へ~(※興味なさそう)」と答え、「ここに住んでた人がお城に宮仕えに行ってからずっと手つかずだった」という家を即金で購入したりするのでした。普通にすごい。

 

そんなこんなで村外れにあるハテノ研究所に到着します。

研究所には村民が言った通りの女の子がいましたが、なんだかプルアに似ているような…? インパにも孫娘がいますし、プルアのお孫さんでしょうか?

と思っていたら、まさかのプルアご本人! なんで若返ってるんですか!?

「リンクじゃん、久しぶりー!」「あ、シーカーストン! どんなアイテム入ってるの見せて見せて!」「え、ウツシエ入ってないじゃんなんで? 基本アイテムだよ?」「まーインパから力を貸してあげるように言われてるからこの古代研究の第一人者プルアちゃんが入れてあげてもいいけど! チェッキー!」「ねえリンク、回生の眠りって夢とか見るの?」「え? 記憶がない? マジで?」「まーでも五体満足でここまで来られてるのが元気の証拠だよね!」「…あんたを回生の祠まで連れて行って眠りに付かせたのはあたしなんだけど、なんか不備があったかな…」「記憶欠落かあ…まー重傷だったもんね。それが治ったんだからぶっちゃけ必要経費だよね?」「逆にそっちから質問は?」

プルアの怒涛の畳み掛けに対してリンクが発した言葉は「子供で所長ってすごいねー」。

プルアは「アタシはインパの姉よ。実験に失敗して、いやある意味成功してこの姿になったの」と明るくぶっちゃけました。実験とは…。

「アンチエイジが成功したら退役軍人を若返らせることができるし労働力の増加も期待できるでしょ? まー全身の倦怠感と発熱がハンパないんだけどね!」 …マッドサイエンティストが健在でした。

ですがさすがはシーカー族。「ゼルダ姫を助ける気があるならシーカーストーンに欠けてる基本アイテムを復活させてあげるよ」と無辜の民への技術供与を惜しみません。

「ただし、今はかまどの火が消えてて何もできない状態だから、古代炉から青い炎を持ってきてね!」

ちゃっかり条件付きでした。

徐々に100年前の強さを取り戻してきたリンクは割と気軽に人助けをするようになりました。それはそれでいいことなのですが、いつかその優しさが彼の心や時間を潰してしまわないか心配です。プルアの願いは極力聞いてあげてほしいのですが…。

「ありがと、青い炎で勇導石が反応し始めたよ~」

リンクは一瞬でプルアのお願いを完遂しました。

プルアはリンクのシーカーストーンをいじり、「ウツシエ」「ハイラル図鑑」「アルバム」の各機能を修復します。

「あれ、古い景色のアルバムが入ってるね。あーこれ昔ゼルダ姫が撮ってたやつじゃん。君、ゼルダ姫のお付きの騎士だったよね。撮影場所に同行してただろうし、記憶を取り戻す手がかりになるんじゃない? インパとかに相談してみなよ」

私が撮ったアルバムが残っていたのですね…。確かに各地でウツシエを撮る時はいつも傍にリンクがいた気がします。彼が記憶を取り戻す手がかりになるといいのですが…。

「あと、古代素材を持ってきたら今あるアイテムをパワーアップしてあげるよ」

「パワーアップ?」

「+がつくね」

「かっけえ!!」

手持ちの素材でアイテムをパワーアップしたリンクは一旦カカリコ村に戻り(もちろん無限に散歩しました)、ハテノ村でのことを報告します。

インパはプルアと同じことを言いました。

「確かに撮影した場所に行けば当時のことを思い出せるかもしれんの」

「じゃあそうしようかな」

リンクはサクッと同意します。彼にとっては片手間でできることなのでしょうね。

 

 

…ところで話が脇道に逸れるのですが、リンクは再度訪れたカカリコ村で「妖精の泉」を探すことになりました。

無茶とも思えるミッションですが、彼は神秘を見据える勇者ですので、案の定というか、普通にサクッと見つけます。

森の中、ウサギのようなルミーやふわふわ漂う妖精たちの可愛さでは相殺できない、大きな大きな毒々し…独特な花。

「…若者よ」

神秘を見、その声を聞くことができるリンクは、森の中に優しく響く妙齢の女性の声に素直に耳を傾けました。

「私は大妖精クチューラ。私の話を聞いておくれ」

「なに?」

「ルピーをおくれ」

…大妖精が…自然力ではなくルピー?

この世界におけるルピーの重要性をわかってきたリンクは一瞬で身構えました。

「…いくら?」

「100ルピー」

5日分の宿泊費です。

「…」

「私が力を戻した暁にはきっとあなたの役に立てるはずだよ」

「…どういう感じに?」

「材料さえ持って来ればアンタの服を強くしてやるよ」

服の強化。それはつまり防御力を上げることができるということです。すなわち怪我を負いにくくなるということで、たった(※姫目線)100ルピーでそんなことをしてくださるなんて、さすがは大妖精様と言わざるを得ません! リンク!

「じゃあ、はい」

私同様、損得勘定ができるリンクはサッと100ルピーを支払います。

ルピーによって力を取り戻した大妖精様はその尊きお姿を現し、約束通りリンクの服を強化してくださいました。

「ありがとう。各地にいる姉たちの開放もよろしくね」

「何人いるの」

「私たちは四姉妹さ」

「全員100ルピーならね」

「ほほほ」

こうしてリンクは大妖精様の助力を得、彼女を機嫌よく退散させたのでした。

大妖精様、本当にありがとうございま……え、待って? この花、絶滅間近と言われた姫しずかではないですか!? こんなところに自生しているなんて! リンク、リンク、ウツシエ撮影を! あらゆる角度から360枚くらいお願いします!!

 

 

 

ブレワイアテンダント7→ウツシエの記憶

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