ごきげんよう、小松ハジです。
このページに来たあなたを「ファイアーエムブレムって思ってたよりシリーズあんな! どれからやればいいんだ?」と困惑する求道者と見なし、適切な助言を授けます。
とりあえず、何はなくとも、ファイアーエムブレムは『ファイアーエムブレム』であって、『ファイヤーエムブレム』でも『ファイアーエンブレム』でも、ましてや『ファイヤーエンブレム』でもないことを覚えていってください。
エムブレマーを前にそんなこと言ったら、にっこり笑うかキレられるかの末に、下手をすれば〇されてしまうでしょう。
ファイアーエムブレムの系譜
ファイアーエムブレムシリーズはシミュレーションゲームとRPGゲームを合体させた作品で、「シミュレーションRPG」というジャンルを確立させた草分け的なゲームです。
「シミュレーションパート→RPGパート→シミュレーションパート」と交互に進むアレ。FFタクティクスが近い感じですね。
主人公は勇者の血統である王侯貴族であることが多く、貴族(国や公国)同士が戦う→必然的に平民も巻き込まれる、ということで、だいたいは国や大陸を股にかけた大戦争に発展します。
まあどの作品もラストは大団円なので安心してください。
1990年から動き出したファイアーエムブレムシリーズの全貌は以下のようになっています。
1990 | 暗黒竜と光の剣 | FC | アカネイア大陸 |
1992 | 外伝 | FC | バレンシア大陸 |
1994 | 紋章の謎 | SFC | アカネイア大陸 |
1996① | 聖戦の系譜 | SFC | ユグドラシル大陸 |
1999 | トラキア776 | DLSFC | ユグドラシル大陸 |
2002 | 封印の剣 | GBA | エルブ大陸 |
2003③ | 烈火の剣 | GBA | エルブ大陸 |
2004 | 聖魔の光石 | GBA | マギ・ヴァル大陸 |
2005⑤ | 蒼炎の軌跡 | GC | テリウス大陸 |
2007 | 暁の女神 | Wii | テリウス大陸 |
2008 | 新・暗黒竜と光の剣 | 3DS | アカネイア大陸 |
2010 | 新・紋章の謎 | 3DS | アカネイア大陸 |
2012④ | 覚醒 | 3DS | イーリス/ヴァルム大陸 |
2015 | if | 3DS | ー |
2017 | Echoes | 3DS | バレンシア大陸 |
2019② | 風花雪月 | Switch | フォドラ |
ー | ー | ー | ー |
2001 | ティアリングサーガ | PS | ー |
2005 | ベルウィックサーガ | PS2 | ー |

発売年の横にある数字は人気TOP5だよ!
どれからやればいいか
ハードに関して言えば、多分今の人がわかるのってギリギリ3DSくらいからなんじゃないでしょうか。
FCとかSFCとかDLSFCとかGBAとかGCとかWiiとか言われてもわっかんないよね。そもそもなんて読むの? みたいな。

●FC(ファミリーコンピュータ)
●SFC(スーパーファミリーコンピュータ)
●DLSFC(ダウンロードスーパーファ略)
●GBA(ゲームボーイアドバンス)
●GC(ゲームキューブ)
●Wii(ウィー)
と読むよ。知らない人は知らなくてもしゃーないしゃーない
なので、タイトルにも書きましたが、「どれからやればいいの?」という問いには「君はどのハードを持っているのかね?」という返答がカキンと打って返されます。
単純に、3DSしか持っていない人は「新暗黒竜&新紋章」「覚醒」「if」「Echoes」、
Switchしか持っていない人は「風花雪月」しかプレイできないわけです。
どうしてもやりたい! でも買えない! という人は、解説付きのプレイ動画を参照しましょう。
まず戦争が起こる→数年~十数年経って終結することが多い
で、各シリーズはどんな話なの? というと、こちら。
暗黒竜と光の剣 | ①元祖作品 |
外伝 | ①の数年後、かつご近所の大陸での物語 |
紋章の謎 | ①のリメイク(第一部)と続編(第二部) |
聖戦の系譜 | ②親世代編→子世代編で大団円 |
トラキア776 | ②の外伝。子世代編のスピンオフ |
封印の剣 | ③子世代編(帰結編) |
烈火の剣 | ③の親世代編(発端編) |
聖魔の光石 | 他の作品との繋がりなし |
蒼炎の軌跡 | ④主人公の「アイク」が世界的に有名 |
暁の女神 | ④の続編(3年後。アイクはゴリラに変貌) |
新・暗黒竜と光の剣 | ①のリメイクのリメイク(第一部) |
新・紋章の謎 | ①のリメイクのリメイク(第二部) |
覚醒 | ①の2000年後のアカネイア/バレンシア大陸の話 |
if | 「白夜王国」+「暗夜王国」+α |
Echoes | 「外伝」のリメイク作品 |
風花雪月 | 士官学校編→5年後→戦争編 |
表を見てもらえばわかるように、ファイアーエムブレムシリーズはひとつの作品だけでは問題(戦争)が解決しないこともあり、しても普通に3年とか5年とか十数年がかり、果てはソフト二本がかりだったりします。リアルっすよね。
なもんで、「数年経って成長する」とか「親世代から子世代へバトンタッチ」とかがザラで、必然、「立派に育って…!」「大きくなって…!」「頑張ったのね…!」「〇〇の子供!? ぜってー強ぇわ!」「勇敢に散っていった親に変わって、俺がお前を育てるからな…!」等々、感情が大爆発するわけです。
まあ時間の経過がいい面だけを表すとは限らず、たとえば風花雪月なんかには「オイィィィイイイイイ!!!(驚)(嘆)(怒)(悲)」と叫ばされるのですが(ネタバレ厳禁厳禁)。
戦争は非情であるということを覚えておきましょう。
なぜ全然繋がっていないのにシリーズ扱いなのか
「ファイアーエムブレムシリーズ」の「ファイアーエムブレム」は、そのまま「炎の紋章」を意味します。
ファイアーエムブレムシリーズは、作品のどこかに必ず「炎の紋章」を出すことで、「これはファイアーエムブレムシリーズだよ!」と言い張っているわけです(重要なファクターであることもあれば、主人公に直接関係ないアイテムであることもある)。
もちろんそれ以外にも音楽やらゲームシステムなんかを見れば「これはシリーズだわ」ということは一目瞭然なのですが、物語の途中で「炎の紋章」が出てきてはじめて「ファイアーエムブレム…!!!」と実感することも多く、一個人の意見ながら、「貴族が戦争やってりゃファイアーエムブレムだな」くらいの認識で一向に構わないと思います。

実物出てくるまでマジで忘れるんよ
他にもファイアーエムブレムシリーズには
などの共通点(お約束)があちこちに散らばっています。
格式美のようなもので、慣れるとニコッとなりますよ。
ティアリングサーガとベルウィックサーガ
これは私の趣味で追加するんですけど、システム的、血統的にほぼほぼファイアーエムブレムシリーズと言っていいこの2作品。
色々あって色々ありましたが(濁す)、ファイアーエムブレムシリーズが好きな人は充分楽しめると思います(しかしPSとPS2にPS3やPS4やPS5との互換性はない…)。
特にティアリングサーガは「聖戦の系譜」に並ぶ良作にして傑作! 血縁関係があまりに複雑で、家系図書いて理解したとたん「!!!!!」となったところなど、まさに聖戦の系譜の系譜を感じます。
ベルウィックサーガの方は難易度が尋常じゃなく高く、やるとなると注意が必要です。ファイアーエムブレムシリーズいち難しいと言われる「トラキア776」を軽く超えている。
こちらについては「頭がおかしいのか?」というくらい攻略が上手い動画があるので、やるよりそっちを見る方が無難だよ、と申し上げておきましょう。
結局どれが面白いの?
好き嫌いは個人の感性の領域ですが、一般的な人気順を挙げると、
(※ねとらぼ調査隊さん調べ)
となります。どうだよ、このひとつとして同じハードがない厄介さ。
まあ①は「聖戦の系譜 バーチャルコンソール」でググれば、②はSwitchとソフトを入手すれば、さほど苦労なくプレイできると思います。③と④も①と同じ感じ。ただし⑤、てめーはダメだ。
今エムブレマーが望んでいるのは、バーチャルコンソールではなく「聖戦の系譜」のリメイクだと思います(Switchだと嬉しい)。
来たら飛び上がって喜ぶ自信しかないです!
というわけで、「ファイアーエムブレムシリーズどれからやればいいの問題」は無責任ながら「自由!!!」ということになります。
とっかかりが欲しい人はプレイ動画を参照し、導入部分で「これ面白そう!」と思ったソフトをゲットしましょう。