ハイラル王国巫女姫ゼルダによるブレワイアテンダント1・シーカーストーンの示す場所(前編)

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私の名はゼルダ。世界を滅ぼす「厄災」を封じることができる「封印の力」を代々受け継ぐハイリア王国の王女です。

とある事情で基本暇な私ですが、最近新たな日課ができました。かつての私の近衛騎士であり、今現在世界を救う唯一の希望である勇者リンクを、朝から晩まで観察しまくる個人事業が生まれたのです。

ストーカーではありませんよ? 沖縄の海底でひとり白面の者を結界内に封じ込めていた蒼月須磨子様の気持ちが私にはよくわかります。

暇なのでした。

 

「リンク、目を覚まして」

眠る彼にそう促したのは、そろそろ私が持つ「封印の力」が心許なくなってきたからでした。

封印を敢行して100年。女神の御力は無限なれど、それを行使する人の身となると話は別で、率直に言えばだんだんしんどくなってきてしまったのです。

そんな私の願いが通じたのか、始まりの台地の「回生の祠」の中で、100年前に大怪我を負ったリンクを保護していた水がゆっくりと引いていきます。もしかしたら向こうの方でも目覚めさせるタイミングをはかっていたのかもしれませんね。

 

そうしてリンクは目覚めたのでした。

100年前と同じ姿、同じ顔。…ああ、跡は残っていますがあのひどい傷の数々がちゃんと治っています。本当によかったです。

ここはどこだと戸惑う様子ながらすぐに歩いたり走ったり飛んだりしゃがんだりしだすあたり、身体もすこぶる元気なよう。体力はともかく筋力が衰えないのは回生の祠の素晴らしいところですね。

部屋の隅にある謎の端末を調べた彼は、Switchくらいの大きさの個人端末「シーカーストーン」を手に入れますが、非常に果てしなく「何だこれ」という表情です。覚えていないのでしょうか? なんなら容赦なく捨てそうな勢いです。

絶対に手放さないでという私の言葉に従い、シーカーストーンで祠のロックを解除し、道を開いていくリンク。…ああ、ようやくこの時が来たのですね。

あなたはこのハイラルを再び照らす光。どうか命冥加に頑張ってください。

 

 

回生の祠出ると、そこは広大なハイラルの大地を臨む絶景の高台でした。

広がる景色を見たリンクは目を丸くして絶句しています。そんなに驚くような光景でしょうか? 確か自然豊かなハテノ村出身でしたよね?

祠から出た彼は、木の枝を振ったりきのこを採取したり木に登って遠くを確認したりのんきに口笛を吹いたり崖を登って永遠に見当違いなところに行ったりと本来の目的を忘れそうな勢いでいろいろやり始めます。無口で冷静で有能な騎士だった彼が、まるで無邪気でやんちゃな子供のようです。

…もしかして100年前の記憶がない? 私は嫌な予感に襲われました。

マスターソードが言っていた通りですね。そう、プルアも言っていたような気がします。回生の祠使用の際になんらかの不都合が生じる可能性があると。

あれだけの重傷が治るのです。いかに勇者といえどもリスクがないわけがなかったのですね…。返す返すもごめんなさい。私がはじめからこの力に目覚めていれば…。

ともあれ、記憶がない彼は、それがゆえに自分が誰か、ここはどこか、何をやれるかをイチから検証しているようなのでした。

わからなくもないのですが、放っておくと遊び惚けるばかりであまりに進まないので、シーカーストーンのマップに示された場所に向かうのですと導いておきました。

 

 

 

ブレワイアテンダント2→シーカーストーンの示す場所(後編)

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