マケドニア王ミシェイルによる「暗黒竜と光の剣」アテンダント●第五章「ファイアーエムブレム」

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城の外にいる我が軍を片付けたマルス王子率いる同盟軍は、オレルアン城を解放すべく城内になだれ込む。

城に残された財宝を奪還しつつ、城内にいる我が軍を殲滅しつつ、牢に囚われている司祭を助けつつ、城に残された財宝を奪還しつつ、城に残された財宝を奪還する王子たち。…進軍が恐ろしく効率的かつ理想形なのだが、本当に初見の戦場なのか?

「制限時間があるのか?」「RTAでもしているのか?」という勢いで鬼のようにオレルアン城を解放していく同盟軍を見ていると、我が軍ってこんなに儚かったのかと知らず肩が落ちてしまう。

 

かくして一国の存亡をかけた戦闘は終結した(ハイスピード)。

晴れて自国を取り戻したことでオレルアンはアリティアと正式に同盟を結ぶ運びとなったわけだが、驚いたのはハーディンが「以後オレルアン軍はマルス王子の指揮下に入る」と宣言したことだった。

王弟でありいい年をした歴戦の猛者が? 初陣を迎えたばかりの16歳の王子の指揮下に?

おそらく指揮権の分断を恐れての判断だったのだろうが、よくよく見ればハーディンの目には「マルス王子の采配に人知を超えた何かを感じた」みたいな畏怖の色が混ざっており、俺は「さもありなん」と頷いたものだった。

 

後日、ニーナ王女に謁見したマルス王子は、アカネイアに伝わる紋章であり覇者の証である「ファイアーエムブレム」を託される。

この場合、これが打倒ドルーア事業を成し遂げる総大将に選ばれた証となるわけだ。

アカネイアに伝わる紋章など俺であればもらった直後に地面に叩きつけて踏んで燃やして塵に還す自信があるが、それがあれば財宝が入った宝箱を開けられると聞いたマルス王子は謹んで礼を言い、大事にしますと微笑んでいた。

 

 

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→第六章「レフカンディの罠」

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